hearing the unheard voices
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〜助け手の小鳥たち〜 gaea(ガイア)

2002年5月のゴールデンウィーク開けに、一緒に暮らすためにやってきてくれた。その時は、雛ではなく「荒鳥」(=手乗りでなく人を怖れる鳥)の雄で、当時から瞳の周りのリングが真っ赤できれいだったので、まったくの若鳥ではなく、現在3歳くらいになっているのではないかと推定している。まん丸瞳とつやぴかの白いボディがとてもチャーミングで美形だったが、何とこの冬寒い最中に換羽してしまい、その後羽根はまばら、体毛も薄くなってしまった。でもまんまる顔まんまる瞳はそのまま。

 gaeaの「異種間コミュニケーション」研究への貢献度もたいしたものだ。お迎えした当初、全くの荒鳥で環境の変化にショック状態――飲まず食わずで硬直したまま半日過ごし、その後も止まり木をただびょんびょん飛び移っては鳴き叫んでいた。こりゃどうしようか、という感じだったが、毎日のお世話、毎日の挨拶と声かけで次第に安心してくれるようになり、人間を「相手」と認識してくれるようになり(それまではヒトの手や顔が「恐いもの」でしかなかった)、ケージのある部屋から出ていこうとすると、チャッ、チャッ、の「行くなコール」やケージにどしゃんと飛びつく「行くな蹴り」をするようになった。そして、2002年夏、人間の鼻や唇をケージ越しにがじがじと甘噛みするという接触コミュニケーションを始める。秋も深まる頃には、止まり木近くに指を持っていくと足指を撫でさせてくれ(最初ヒトの顔は平気でも、手は恐かった)、止まり木に沿って差し出した指に足指をかけるようになり、かけた足指に体重かけて移動して、とうとう荒鳥から手乗りとなった!   今では、夜になるとこの止まり木沿いに次第に体重をかけていく方法で人の手に止まり、そこから手をつたって、遠い方の止まり木にある粟穂を食べ、食べ疲れると手のひらにお腹をつけてうずくまる――これがお決まりのフル・コース。同じ部屋にいてもこうした接触をしろしろとケージへの蹴りやコールが続く。

Gaea(ガイア)  手乗りというと、人間が巧妙に鳥を操作して手なずけている風に聞こえるかもしれない。だが、ことgaeaに限っては、「乗りたい」という意思表示をしてくれて、乗っかったら最後、彼にとっては大きな、この出来事をただずっと味わっている。(まあ、甘えてくれている。)手乗りとは、人が鳥を手なずけて喜んでいる場合だけでなく、鳥が人とのスキンシップを求めているという側面もあるのではなかろうか。2008年から足と目(白内障)をわずらい、それでも穏やかに暮らしていたが、2009年7月8日小露鈴が旅立った2時間後、3日前からおかしかった心臓の不調が原因で旅立つ。二羽は本当に不思議なことに全く違う原因なのに、同日2時間とたがわず巣立っていった(2009年8月9日ブログ参照)

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