* 「聞き耳頭巾」を持つ人々:ジェーン・グドール *

1.ジェーン・グドール(Jane Godall)について

 言わずと知れた、国際的に著名なチンパンジー研究者。また現在では、チンパンジーの危機的状況に対して保護活動を進め、環境・人道教育者として世界を舞台に活躍している。

 1934年ロンドン生まれで、高校卒業後に専門学校で秘書の資格をとり、病院や大学、フィルム製作会社などに勤めた。23歳の時にケニアに渡り、著名な人類学者ルイス・リーキーに見出されて1960年からゴンベ・ストリーム動物保護区でチンパンジーの研究に従事し、1967年からチンパンジーとヒヒの調査を行う、「ゴンベ・ストリーム研究センター」長となる。チンパン
ジーの道具活用、肉食などそれまで知られていなかった数々の行動を発見した。
 1977年、
「野生動物の研究と教育ならびにその保護のためのジェーン・グドール・インスティテュート(JGI)」をアメリカに設立した。現在、JGIはアメリカをはじめ、イギリス、カナダ、ドイツなど、世界14ヶ国にあり、2001年には日本にも設立されている。また、1986年にアメリカで開催された会議にてチンパンジーの危機的状況を知ったことにより、若者のための自然・人道教育プログラム「ルーツ&シューツ」を1991年に発足させた。2002年からは国連平和大使にも任命されている。グドールはその精力的な活動と業績で、サンディエゴ動物学協会ゴールド・メダル、J・ポール・ゲッティ野生動物保護賞、京都賞など、数多くの賞を受賞している。チンパンジー研究および環境保護思想に関する著作物、ビデオも多数ある。

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