【バード・サンクチュアリの思想】 それにしても「バード・サンクチュアリを創る!」というインスピレーションが訪れ、試行錯誤の中にも確信に満ちて進んでいったわたしですが、”サンクチュアリ(sanctuary)”という言葉や響きに飛びついたものの、いったいどんな場、あるいは空間がそう呼べるものなのかについては、当初あまり理解していませんでした。この言葉に惹かれた! 絶対これ! という最初の段階から、プロジェクトを煮詰めるにつれて、この言葉から多くのことを教えられたのです。とりわけ、色々な問題が難航して、自分の手に余ると思え、基本精神に戻ろう、何がしたかったのだか真の根っこのところを見つめ直そう、と感じたとき、サンクチュアリとはどんなところを指すのかを調べ直して、この言葉から叱咤激励されてきた感じです。 今から思うと、この言葉を選んだのは運命的 ―― いいえ、逆。きっと、この言葉の方がわたしを選んで、つかまえて、自らの姿を顕そうとしているのだ、とさえ思えます。 これから、“サンクチュアリ”の思想について少しずつ検討していきたいと思います。 |