* my bird sanctuaryにいらっしゃいませんか *

【バード・サンクチュアリの思想: 3.庭に小鳥を呼ぶ (1/5)】

 上で取り上げた「ミニサンクチュアリ」的発想で、自分でできるところから自然について学び、身近な自然を育て守っていこう、という呼びかけは少なくない。いずれも、自然と親しみふれあうための工夫や、自然と共に暮らす醍醐味について、多くを伝えてくれる。「サンクチュアリ」という用語こそ使われていないが、野鳥や四季折々の自然と語らい、共生しながら生きることを謳歌しているという意味で、サンクチュアリに通ずるものとしてここで少しだけ取り上げておきたい。

 野鳥たちに関しては、最近、"庭に野鳥を呼ぶ"ことを標題に掲げた藤本和典氏の『野鳥を呼ぶ庭づくり』が出版された。ここで、藤本氏は、野鳥を呼ぶだけの庭づくりではなく、「鳥はあくまで象徴であり、チョウや昆虫、ヤモリやカエル、メダカも暮らすことのできる庭」を提案している。同氏は1997年出版の『身近な自然のつくり方』で、様々な生きもののために、ほんの少しの空間でも食べ物や棲みかを工夫し(あくまでの本来の生態を損なわない形で)、植生や土・水場を整えてやると、生き物たちはその豊かな素顔を見せてくれることを説いている。これら二冊の本では、そんな工夫がうまくいったケースやモデルガーデンも紹介されている。さらに、『野鳥を呼ぶ庭づくり』では、庭に植えるのにお勧めの樹木(そのうちの五種くらいが選べると良い)のリストまである。

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