【 バード・サンクチュアリの思想: 2.“ミニ・サンクチュアリ”をつくろう (5/6)】 「ベランダであれ、庭であれ、工場の敷地であれ構わず」 −− ということは、もしわたしたちが、”my bird sanctuaryを創ろう! 欲しい!”と感じたら、たいていの人は、ミニサンクチュアリを創ることができる、ということだ。”え、でも、どうやって?” ミニサンクチュアリは、本格的なサンクチュアリと比べ、規模が小さく、ごく身近な生きものとのふれあいの場となればよいのであるが、しかしそうであれ、本格的なサンクチュアリと基本精神は変わらず、単に給餌台を置いて野鳥を餌付けするといったことにとどまらず、"バランスよい共存"を心がけなければならない。そのために、「生きもののすめる環境が積極的につくられ、守られ、多様性のある生態系が存在している必要」がある。面白半分や無責任な餌付け、隣近所に配慮しない環境作り、周辺の生態系全体に気配りの行き届かないやり方では、かえってサンクチュアリの精神を損なうことになりかねない。 緑の環境管理を怠れば、そのミニサンクチュアリの生態系はくずれ、頼りにして生きている生物に決定的なダメージを与えることになります。何も大げさに肩を張る必要はないのですが、失われてしまった都会の自然を取り戻し、守っていこうというのであれば、そのくらいの心意気はほしいのです。 |